2007年07月06日

「29」伝えておきたい事

部屋に戻り

「そっか ライカも色々大変だったんだ。」

と一言。


この時点で

「俺と一緒に暮らさないか?

俺だったらライカにこんな思いさせないよ」

と言う気持ちが無かったと言ったら嘘になる。


しかし一時でも彼を選び彼と幸せに暮らしてたライカ。

そして彼との幸せな日々に僕の存在は無かった。

今回もたまたま連絡が通じたのが僕であっただけの話し。


そう考えると必要とされてないなと思った。


僕は

「ライカはおばさんのところに行くのが

一番なんだよね?」

ととりあえずライカの意思を聞いた上で

「俺もあれから色々あってさ。

今じゃタガログもけっこう分かるんだよ。

フィリピン好きの友達もたくさん出来たし。

フィリピーナの彼女も前居たんだよ。

ライカの時ほどは思えなかったけどね」

などと自分の事を話し


「ライカに出逢えたからフィリピンと関われたから

ありがとうって思ってるよ。

俺にはライカを幸せにしてあげられる事は出来ないけど

幸せになれる様に祈ってるから」

と告げた。


ライカは泣いていた。


僕は一言だけ

「でももう連絡は取るのは止めよう」

と冷たい言葉を投げかけた。


恐らくそれが僕の唯一の意思表示だったんだと思う。


おばさんから

「もう着くよ」

と連絡が入ったので僕はポケットに入れておいた

封筒をライカに渡した。


「これ手紙だから着いてから一人で読んで。

車の中では開けないで。」

と言いライカを軽く抱きしめ

「幸せになってね」

と言った。


この封筒の中にはけっこうな現金が入っていた。

それは行く前にライカがお店仕事をしてると思ったから

数日滞在する為と店に通う為に下ろしたお金だった。


多分一度部屋を出てこの封筒をポケットに入れた時点で

こういう結末にすると決まっていたんだと思う。


ライカを載せた車が見えなくなるまで

「ライカをよろしくお願いします」

とおばさんに頭を下げ僕は新幹線に乗った。


新幹線の中で何故か涙が止まらなくなっちゃって

「家にも帰りづらいな〜」

なんて。


コズに

「これから帰るね」

と告げ家に帰ると誰も居ない。


テーブルの上に下手糞な字で

「きょうはゆっくりしなさい

ともだちのいえにとまるから」

と言う置手紙が。


コズはいい奴だった。

そんなコズの手紙を見てまた涙が溢れた。


この出来事があって数日後僕は携帯を解約した。

過去を振り返らない為に。
posted by 未弥瑠 at 22:31| 神奈川 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | これまでを振り返り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/46963799

この記事へのトラックバック